
父の海外出張、それは平穏な家庭が崩壊する一週間の始まりだった。
父の親友であり、僕にとっても「優しい叔父さん」だった武田。彼は父の不在を突いて、僕の誇りである完璧な母・恵里を誘惑する。階段の隙間から僕が目撃したのは、父の愛用するソファで、親友という免罪符を盾に母を蹂躙する獣の姿だった。
拒絶はいつしか激しい喘ぎへと変わり、母は自ら裏切りの種を求めて叫び始める。聖域が汚染されていく光景に、僕は絶望的な衝動を覚えながら、二度と元には戻らない世界を震えて見つめるしかなかった――。
総字数 約3,000字
・・・・・・・ 続きを読む