「熱を渡してくれ。……私は、まだしたことがないんだが」
深手を負った女騎士が、暗い洞窟の中でそう言った。
薬はない。火も焚けない。朝まで、体温がもたない。
初めて同士の、ぎこちない夜。
鎧の外し方がわからない。敬語と男口調が入り混じる。
――そして絶頂の瞬間、彼女の剣が、鞘ごと鳴った。
冷えきっていた体に力が満ち、
塞がらなかった傷を、強くなった体そのものが押し返していく。
イかせた女が、強くなる。
この世界で、それは’堕ちた証’ではない。力を得た証だ。
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▼ この作品について
会社では企画を上司に横取りされ、満員電車の窓に映る自分の顔から目を逸らす。
そんな男・悠太が、誰にも呼ばれない ・・・・・・・ 続きを読む











