廊下のモニターに、一本の線が映っている。
その線の向こうに、妻がいる。
扉は壁と一体になって開かない。窓はない。壁は防音。
カメラも、音声もない。
夫に与えられているのは、部屋の’重さ’を示す波形――それだけだ。
やがて線が、規則正しく、揺れはじめる。
「開けてくれ」と叫んでも、世話役は穏やかに答える。
「皆の票で決まったことですから」
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▼ この作品について
雪で林道が消え、十数人の男女が山奥の宿に閉じ込められる。
翌日から、全員のスマホが宿の’管理サイト’に繋がる。
告げられるルールは、たったこれだけ。
昼は自由に道を探せ。
夜は――匿名の投票で決まった男女のペアが、指定された ・・・・・・・ 続きを読む











