「達するたびに、何かを持っていかれている」
はじめは、そう感じただけだった。
けれど、森の化け物は、彼女が絶頂するたびに、
その体の奥から記憶と知識を吸い上げていた。
西の門の在り処。国の弱み。守りの薄い場所。
――そして。
いちばん大切に守っていた記憶から、順に。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ この作品の仕掛け
彼女が気持ちよくなるほど、国が落ちていきます。
森の化け物は、女を絶頂させると、その女の中の記憶と知識を吸い上げることができます。
そうやって人間の世界を学び、兵器を作り、城を攻め落としていく。
つまり――彼女が達するたびに、人が死にます。
しかも、抜かれるのは大切に守っているものから順番です。 ・・・・・・・ 続きを読む











