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我が家を訪ねてきたのは、お若い男性の方でした。
上質な生地であつらえた和服に身を包んでいて、若旦那という言葉が似合う方です。
まだお若いのに、一から会社を立ち上げた敏腕経営者なのだとか。
聞くところによると、わたくしの父が経営する会社とも取引なされているとのことです。
そんな方がどうして、我が家を訪ねたのか、不思議に思っておりました。
「あの……本日はどのような要件でこちらに?」
「はい、社長にご報告しなければならないことがございまして……あなたのご亭主のことで」
「夫が、どうかなさいましたか?」
続きの言葉を待っていると、若社長は顔を曇らせました。
「それが、まぁ、簡潔に申しあげますとあなたのご亭主の不手際について、お話したく……」
「え?」
父の会社は、明治 ・・・・・・・ 続きを読む









