月夜のリリム – d_832811

月夜のリリム



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眠れない夜に、夢魔を呼んだ。三百年生きた彼女は、毎晩「食事」に来て――いつの間にか、食事じゃなくなっていた。

■ ストーリー
佐伯湊、28歳。食品メーカーの営業三年目。仕事に追われ、ここ数週間、まともに眠れていない。
先輩の佐々木に勧められた古書店で手に入れたのは、百年前の絵描きが遺した古書『夢魔召喚指南』。半信半疑で唱えた呪文に応えて現れたのは、銀の髪に赤い瞳の夢魔・リリムだった。

「さ。今夜の分、いただくわね」

契約はひとつ。毎晩、精気をもらう代わりに、深い眠りを与える。そして――「帰れ」と言えば、契約はいつでも切れる。
からかうように、焦らすように、毎晩ぜんぶ搾り取っていく余裕たっぷりの年上の夢魔。けれど、湊に名前を呼ばれるたび、その余裕 ・・・・・・・ 続きを読む

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