
結婚三年目。白磁のように滑らかな肌を持ちながら、二十七歳の御手洗直子の内側は、乾いた砂のように崩れ落ちていた。エリート商社マンの夫が差し向けるのは、愛ではなく「疲れている」という無機質な拒絶の言葉。熟れ始めた果実のような肉体を持て余し、独りシーツの海で喘ぐだけの日々に、彼女の魂は悲鳴を上げていた。
そんな彼女の「渇き」を射抜いたのは、熱気に満ちた満員電車の、あまりにも無垢な視線だった。偶然触れ合ったのは、あどけなさの残る学生・小橋浩太。豊かな胸元を凝視し、真っ赤に染まる少年の純朴な反応が、直子の眠っていた加虐心と倒錯した欲望に火をつける。「いけないこと」だと理性が叫んでも、股間の疼きは止まらない。
「……これから、時間ある?」
二駅先のラブホテル。
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