
■あらすじ
僕は布団の中でまどろみながら、葵がやって来るのを待つ。
最愛の妹に朝起こされる、それは僕にとって至福の時だ。
ドアがノックされる音とともにドアノブがガチャッと音を立てた。
この後には葵が、僕の部屋に入ってきて、身体を軽く揺すって声をかけてくれる。
……筈だった。
しかし葵は僕の部屋に入ってくる事も無く、開けた扉から。
「もう朝だよ、さっさと起きてよね」
完全に冷め切った声でそう言い放つと、部屋の中に一歩も足を踏み入れないままに、バタンとドアを閉めた。
慌てて僕が飛び起きた時には、もうすでに葵の足音は階段を下っていっている。
「あれぇ? おかしいなぁ」
昔はご近所様にも仲良し兄妹ということで通っていたのに自分 ・・・・・・・ 続きを読む