
高熱を出して早退した准一は、自宅で妻と実の息子・勇太が情事に耽る姿を目撃し、絶望する。しかし、准一は糾弾する代わりに隠しカメラで二人を監視することを選び、その背徳的な光景に歪んだ興奮を見出していく。准一は夫としての圧倒的な技量と執拗な肉体開発によって妻の心身を再征服し、やがて息子をも巻き込んだ親子三人の倒錯した関係を構築する。最終的に、准一を絶対的な頂点とした、秘密と快楽を共有する奇妙な「幸福な家族」が完成する。
総字数 約120,000字(読了時間 約4時間)
〈各章の紹介〉
第1章:崩壊の序曲と冷徹なレンズ
インフルエンザによる高熱で帰宅した准一は、客間から漏れる妻の嬌声を耳にする 。ふすまの隙間からレンズを向けた准一の目に飛び込んできたの ・・・・・・・ 続きを読む