いつもの朝、いつもの洗面所で髪を洗っていた、ただそれだけのことだったはずなのに。
背後から夫に悪戯っぽく抱きしめられ、私は呆れながらも、久しぶりの情熱的な求めに心をときめかせていた。いつもより強引で、それでいて私のすべてを知り尽くしているかのような巧みな愛撫。少しだけ違うと感じた違和感も、燃え上がる体の熱に溶かされていく。この人が、私の愛する夫なのだから――。
身も心もとかされ、すべてを委ねた、その瞬間。
ふと顔を上げた鏡に映っていたのは、愛しい夫の顔ではありませんでした。そこにいたのは――欲に濡れた瞳で私を見つめる、私の『息子』だったのです。
思考は必死に現実を拒絶するのに、私の体は、息子の熱を、罪の快感を、正直に受け入れてしまっている。間 ・・・・・・・ 続きを読む
