「……マジで誰も引っかかんねぇな」
渋谷・ハチ公前。
軽い気持ちで‘スカウトごっこ’をしていた若い男たちの前に、
ひとりの少女が通りかかった。
白咲エリカ。
かわいらしい顔と、それに似つかわしくない豊満な胸に、彼らの目が止まる。
「芸能人かと思ったけど……一般人だよな」
「これは、声かけるしかねぇ」
そしてエリカは声をかけられる。
「モデルに興味ない?」
「藤咲ミナも、最初はここから始めたんだ」
憧れの名前に胸が高鳴る。
半信半疑のまま、彼らに導かれた先は――
渋谷の雑居ビルの上階にある「モデル事務所」。
受付、観葉植物、香るミント。
思ったよりも‘ちゃんとしている’場所。
少し安心して、エリカは名前を記入した。
「お着替えはこちらでお願 ・・・・・・・ 続きを読む










