
僕はクラスで目立たない存在だ。
休み時間はいつも読書をして過ごしている。
そんなある昼休みのこと。
俺はいつものように本を読んでいたのだが……何やら教室が騒がしい。
「きゃはは! こいつすっげー暗い顔だな!」
「おい、もっと笑ってみろよ」
「…………」
「あれ? どうしたのかなぁ?」
「無視かよ、つまらん奴め」
クラスメイトたちの声に目を向けると、そこには数人の女子生徒がいた。
いわゆる不良グループというやつだ。
彼女たちは一人の女子生徒を囲んでいる。
(真里ちゃん……。大丈夫かな……)
その中心にいる少女の名は朝倉真里。
俺と同じクラスであり、俺の幼馴染でもある。
彼女は肩口で切りそろえられた黒髪がよく似合う寡黙な女の子だ。
・・・・・・・ 続きを読む