多くのアスリートを排出しているスポーツ名門校に進学した陽菜沢カケルと葵鈴音が付き合い初めたのはつい先週の事である。
カケルと葵はそれぞれ貧しい家庭に育った幼馴染であり、スポーツ特待による学費免除は貧困の連鎖から抜け出す唯一の命綱だった。
ただの幼馴染から恋人という関係に発展し浮足立つカケルと葵だが、放課後の部活を終えた直後、校内放送によって葵鈴音が理事長室へと呼び出される・・・
「カケルくん、足の怪我の調子が悪いようですねぇ」
まるでカケルと葵の境遇、立場、関係性を把握しているかのような理事長の言葉。
「このまま成績を出せないままだと、カケルくんの特待資格は・・・」
つまるところ脅迫だった。
スポーツ特待生としての学費免除が無ければ進学すら困難だったカケルと葵 ・・・・・・・ 続きを読む








