人知れず夕日に染まる教室
僕は‘彼女’の胸に抱かれていた
外から聞こえる誰かの叫び
言葉にもなっていない、甲高い喚き声
それがどうしようもなく怖くて、目を伏せたくて
「うん……よしよし。お外怖いもんねぇ」
そう。怖い。
逃げたい。見たくない。この人はわかってくれるんだ
甘えるように縋る僕を
彼女は嫌な顔一つせず撫でてくれた
頭を優しく何度も触れられるうちに恐怖心は消え、
胸の奥が幸福に満たされていく
怖かった叫び声も、もう聞こえない
??その時
『ビーーッ! ビーーッ! ビーーッ!』
けたたましい人工音が僕らの平穏を引き裂いた
……ブザー? これ……何のブザーだっけ……?
あまりのうるささに顔を上げ、そして……
見てしまった。窓の外を。僕の街の光景を ・・・・・・・ 続きを読む



