織村 紗希(おりむら さき)は、ごく普通の教師だった。
優しく理解ある夫、功(こう)との結婚生活も順調で、クラス担任にもなり、毎日が充実していた。
ある日、クラスの生徒同士が喧嘩をしてしまい、片方の生徒が怪我をしてしまう。
かすり傷のような些細なものではなかったため、紗希は保護者へ謝罪しに行くことになった。
生徒の家に着くと、丁寧な対応で父親に出迎えられ家に上がる。
当事者である生徒の直人(なおと)は神妙な面持ちだ。
「この度は私の監督不行き届きで・・・」
謝罪する紗希に対し、「傷も残らないから」と責めることもなく話す直人の父。
その態度にホッとし、気が緩んだ紗希は出されたお茶を口にした。
それが、仕掛けられた罠だとも気付かずに・・・
紗希がお茶を口にしたの ・・・・・・・ 続きを読む








