■ストーリー
戦時中、有田家
はじまりは、夫の謎の死
生前、夫はあそこを「人外の檻」と呼び、<私>が近づくのを恐れている様子だった――
「兄さんのおかげで二年間も座敷牢に閉じ込められてたんだ。顔なんか忘れたって仕方ないです」
「でもこれからはちゃんと、旦那様と呼んでくださいね?」
徐々に明らかになっていく、三つの秘密――
事故死で亡くなった夫――
「あの日……、兄さんが死んだあの日、酔ってこの牢までやって来て……」
「だから言ってやったんだよ」
夫の弟――
「あの頃からずっと、俺はお前のことしか考えてない」
「お前のことを一番愛してたのは俺だ」
そして、<私>――
『死んだ旦那の弟と』
――欲望が用意周到 ・・・・・・・ 続きを読む

