
それは、ある日の夜の事だった。
『おかえりなさ~い』
近くに住んでいる幼馴染みの女の子――宮辺佐夜(みやべさや)。
母さんが死んじゃってから、父子家庭の我が家。
なぜだか知らないけど、佐夜がうちに来てなにかと手伝ってくれていた。
いやまあ、幼馴染みの俺のためなんだろうけど。
今日は自分の家に帰らず、泊まっていくらしい。
家は近所なんだし今からでも帰れるはずなのだが、
よくあることなのでもう何とも思わなくなっていた。
そして、深夜2時過ぎ。俺は、尿意のせいで目が覚めてしまった。
トイレに行こうと思い、足を忍ばせそっとドアを開ける。
『ぁっ……ぁんっ……んんっ、ひゃっ、ぁんっ』
廊下に出た途端、微かに声が聞こえてきた。
父さ ・・・・・・・ 続きを読む